私は、前職で一度民間会社に就職しました。前職では、あいりん地域の方を、お客様としてみる 機会があり、地域の特性を少しは理解していました。
また、就職試験を受験するにあたり、当財団のことを調べると、事務所の移転を控えており、 転換期を迎えていると知りました。そこで、あいりん地域の方々を、公共の立場から支えていき、 新しく変化する財団をつくっていくことに魅力を感じて、志望しました。
私が所属する係の仕事は、労働者の就労先となる「事業所様との関係づくり」がメインになります。
例えば、現在の求人状況やセンターへの要望の把握を行うために、事業所の担当者がいる寄場や 事務所へ直接訪問して、聞き取りを行います。また、高齢化が進む西成の労働者にとって、建設業以外 の就労のニーズが゙あります。そこで、新たな就労先の開拓のため、清掃や警備等の会社に足を運び、センターの活用方法のご案内を行います。
これらの業務は、労働者にとって1日を生きていくための仕事となり、生活を支えることに繋がります。入職前は「労働者の相談と事務が中心」というイメージを持っていました。
しかし、所属する係では、「営業」に近い仕事があることが意外でした。
職場の特徴は、若い人材が少なく、ベテラン職員が多いことが挙げられます。
20代の職員は現在3名です。これは、良い点と悪い点の両方があると思います。若い立場からすると、お手本となる多くの先輩職員から学び、困っているときは相談にのってもらえます。
また、仮移転やその後の本移転に向けて、若い私たちがつくっていくという実感が得られるのではないでしょうか。
ワークライフバランスは、自分の工夫次第で実現出来る職場であると思います。週に1回ある早朝出勤日は、朝5時半からで、はじめは慣れないかもしれません。
しかし慣れてくると、平日は働き、休日は、自分の趣味に時間を使うメリハリのある生活を送ることが出来ると思います。
入職して約半年。事業所の求人担当者と関係を築いていく上で、建設業界や法律関係の知識不足を痛感しています。
今の目標は、日々の業務で知識・経験を積んでいき、事業所の担当者の方から、「私にだと何でも話せる」と思ってもらえるような存在になることです。
大学3年生のとき、ゼミの郊外学習で初めて西成区を訪れました。
労働者の方がダンボールを敷いて路上で横になる姿に衝撃を受けるとともに、目に見えない貧困が多い現代で問題を直に目にすることができる地域という印象を持ちました。
社会福祉を専攻し、卒業論文で労働問題を取り上げていた私は、いつしか西成で働きたいと感じるようになり、当財団を志望しました。
入職後は労働福祉係に配属され、地域で働く労働者の方の労働相談や労災相談等に携わっています。
大学で勉強はしていたものの、実践での経験はなかったため、戸惑うことも多いですが、窓口で労働者に声をかけていただき、多くのことを教えてもらいながら日々励んでいます。
職場では毎日が初体験で驚きの連続ですが、労働者の方のやる気を応援することをモットーにこれからも頑張っていきたいです。